毎年1月9日に開催され、前橋の年の初めを飾る「前橋初市まつり」の起源は、初代前橋藩主・酒井重忠公の時代、元和3(1617)年と 伝えられています。
平成29年の初市まつりは、開始から400年目の節目に当たるとともに、重忠公の没後400年とも重なります。そこで、酒井家の菩提寺である是字寺龍海院にて、酒井雅楽頭家顕彰会による重忠公の追善法要を行いました。
重忠公の偉功を偲ぶとともに、元和3年当時の「市」を再現する意味を込めて、江戸時代に行われていた「太刀一口の奉納」に因み、初市まつりの会場の一角である前橋八幡宮での神事に続き、八幡宮公園にて県内在住の現役刀匠3名による刀剣 鍛錬実演「上州三刀匠・打ち初め式」を行いました。
重忠公が始めた祈祷会を復活
龍海院は前橋藩主酒井公の菩提寺として長い歴史を持っています。初代前橋藩主の重忠は、前橋に初市を起こし、同時に無病息災・所願成就を願い国土安穏をもたらす祈りを捧げる儀式として、新年御祈祷会を催していました。以来、戦前まで新年御祈祷会が盛んに行われていたようです。しかし、戦争を機に長らく中断していました。
その重忠が亡くなって、来年で没後400年。また、前橋市では11月20日、前橋藩主酒井公・前橋藩主松平公・総社藩主秋元公・大胡藩主牧野公の功績を称えて「前橋四公祭」を開催しました。これらを機に新年大祈祷会を復活することとしました。
祈祷会とは?
祈祷会とは、新しい年の始まりに当たり最初に営まれる法要。元旦を期して、一年間の世界平和や皆さまの健康、仏法の興隆を祈る。『大般若経』による祈祷法要として行われてきました。
壇信徒の皆さまはもちろん、広く一般の皆さまも一年最初のお寺参りということで、是非足をお運びください。
日 時:平成28年12月31日 午後11時30分〜午前0時30分
於:龍海院本堂
*大変申し訳ありませんが、大祈祷会当日の駐車場のご用意は
できませんのでご了承下さい。
注)御祈祷札の申込は、12月10日をもって終了させていただきました。